『SPワンマンライヴ「さようならタニザワトモフミ」』
解放感たっぷりの「ビールが飲みたい」とは
対照的な夏の曲が続きます。
夏を連想させるワードが散りばめられた朗読から始まる「サマー」。
ベンチで1人歌うタニザワトモフミの隣にちょこんと座るCho.サリー。
いつもは兄妹のような2人ですが、このときばかりは恋人同士に。
なんだか照れくさい感じがまた、初々しい恋人のようにも映ります。
大好きな夏ほどあっという間に過ぎ去ってしまうものです。
「夏昏センチメンタル過剰」で響くトイピアノの音色は
夏の終わりを告げるかのごとく、哀愁感をよりいっそう漂わせます。
常に刺激を求めて止まないタニザワトモフミ。
数年後にはどんな刺激に夢中になっているのか、
本人すら想像がついていないのかもしれません。
たとえどんな刺激的な数年を過ごしたとしても、
いつかこの日を想い出した時には、
少し切ない、恋心にも似た感情が共に蘇ることでしょう。
「もしもの日」を歌い終え、秋らしいしんみり感に
どっぷり浸った矢先ではありますが、
このままで終わるタニザワトモフミではありません。
またまた飛び出した変化球。
「東京ハロー」 シンセ・ブラザーズバージョン。
Key.西池さんの聖域、下手のキーボードブースに
Gt.関根くん、Ba.くわにゃんも集合、巧みにシンセを操ります。
Dr.ノムさんの操るシンセパッドのドラム音も加わり、
見事な変容ぶりをみせる「東京ハロー」。
そしてこの曲と共にデビューを飾った鳥山くんがついに乱入!?
少し窮屈そうなスーツに身を包み、ダンス(?)を披露。
会場が再び暖まってきたところで、「宇宙旅行」。
1コーラス目終わりの間奏、歯切れよいジャンベの音に
呼び寄せられるように、ステージ両脇からベリーダンサーズが登場。
異国情緒漂うアラビアンなアレンジに乗せて、
豪華絢爛な衣装とダンスでステージに華やかさを添えます。
さらに、「ブッ飛ばすぜ」「OK」と加速は続きます。
「脳みそをそのまま聴かせるような作品」と過去に自らコメントを残した、
2ndFullAl.「日本に落ちてきた男」に収録されているこの2曲には、
まさにその言葉が色濃く表れています。
ライブ終盤、世界一周の構想ルートを発表。
北米→USA→中米→南米→南アフリカ→ヨーロッパ
(→中近東は避けて)→インド→アジア
だそうで。
渡航してすぐ現地の友達に会って英語を教えてもらったり、
スペイン語の語学学校に通ったりと、
世界一周という大胆なチャレンジを決断したにもかかわらず、
意外に用意周到な一面が垣間見えますが、そのちぐはぐ感が
タニザワトモフミらしい放浪なのかもしれません。
「後悔なんかしてる暇ねーよ」と言い放ち、
「世界一周ノスゝメ」で本編を締めくくると、
一旦ステージを後にしました。
アンコール1曲目、「さよなら ごめんね ありがとう」。
天井に吸い込まれていきそうな、神秘的とも言えるスポットの下、
会場を切なさで満たします。
歌い終え、余韻だけをステージに残し、すぐ去るも
2度めのアンコールの拍手に呼び戻され、再登場。
未来の自分の子供へのメッセージを込めた
「ドリーム・ガール、ドリーム・ボーイ」。
いつの間にやら、もう30才。
大人にはなったけれど、まだ子供の立場でもあり、
親になる前の今だからこそ言っておきたいこと。
アコーディオンの懐かしく優しい音色に乗せてその想いを届けます。
楽しい時間にもとうとう終わりが近づいてきました。
名残惜しさいっぱいの様子でしたが、意を決して曲紹介。
最後の最後は、「これを永遠と呼ぼう」。
エンディングでは、鳥山くんもベリーダンサーズも再登場、
タニザワトモフミオールスターズ全員そろって
最高の笑顔でステージを締めくくりました。
all photo by 横井 明彦では、前回の西池さんに引き続き、
サポートメンバーであるこのお2人からの感想をお届けしましょう。
【Ba.】桑名亮吉氏<ex.
hopomythumb >(
@9_wa)
(画像クリック!)=========================================================
ありがとうございました〜
最初から最後まで早送りで通り過ぎていった感じの楽しい日でした。
面白かった◎
またどこかで!!
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【Gt.】関根卓史氏 <ex.
golf /
SLEEPERS FILM> (
@golf_Music)
(画像クリック!)=========================================================
右側で掴みどころのないオルタナティブギターを
担当していた関根です(`・ω・´)ゞ
タニーバンドに参加して約一年半。
王道兼非王道不可思議変態ポップスメイカーの天才ボーカルと、
ツワモノ猛獣ミュージシャンたちとのステージの積み重ねは、
それまでのぼくの音楽観を塗り替える、刺激的な体験の数々でした。
ラストワンマン当日はまさにその集大成と呼べるようなパフォーマンス!
ぼくはSLEEPERS FILMとして、当日の撮影もしていました。
ので、ハテ、これはどうなるんでしょう、そのうち何か見れるかも??
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ということで、お待たせしました。
関根くん率いる映像集団「
SLEEPERS FILM」制作による、
ワンマンライヴのダイジェスト映像(スーパーウルトラ・ショートバージョン?)がついに解禁です!
(現在、映像の商品化の予定はありません。)
SPワンマンライヴ「さようならタニザワトモフミ」 ダイジェスト映像
コチラ--------------------------------------------------
support member
Key.西池達也 Gt.関根卓史 Ba.桑名亮吉 Dr.能村亮平
Djembe/Per.坂東邦明 Cho.サリー
ベリーダンサーズ<Vesma & Aco Yamazaki>
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stage staff
制作 浅田秀之
舞台 宝田彰則
照明 久保良明
音響 伊藤光弘
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※SPワンマンライヴ レポート Vol.3 は、
未公開写真盛りだくさんで10月頭にお届け予定です♪SET LIST01. なんにもないふりでぼくらは
02. 陽炎
03. 泣くなと桜
04. ライン
05. 無音映画
06. I Think I Like You
07. きみにとどけ
08. やめちまえ!タニザワトモフミ
09. くたばれJ-POP
10. 四季娘
11. マインド・ゲーム
12. 蜃気楼と旅人の関係性の考察
13. ゴメンネセカイ
14. 人と宇宙の相互性の考察
15. しよう
16. 炒飯奉行
17. ビールが飲みたい
18. サマー
19. 夏昏センチメンタル過剰
20. もしもの日
21. 東京ハロー(with 鳥山さん & シンセ・ブラザーズ)
22. 宇宙旅行(with ベリーダンサーズ)
23. ブッ飛ばすぜ
24. OK
25. 世界一周ノスゝメ
En1. さよなら ごめんね ありがとう
En2. ドリーム・ガール、ドリーム・ボーイ
En3. これを永遠と呼ぼう
by MK